「土地を売りたいけれど、いくらで売れるかわからない」という方はいませんか？今回は土地の売却相場の調べ方とおすすめの方法をご紹介します。
自分で土地の相場は調べられる？
土地の相場は自分で調べることができます。相場の調べ方には主に４種類があるので、順番にご紹介します。
相場の調べ方
土地の相場を自分で調べる方法には、以下のようなものがあります。
- 路線価を参考にする方法
- 地価公示価格を参考にする方法
- 固定資産税評価額を参考にする方法
- 実勢価格を参考にする方法
路線価を参考にする方法
まず、路線価を参考にする方法をご紹介します。
路線価とは、地域の路線に面する宅地の、1m²当たりの評価額をいいます。路線価には相続税路線価と固定資産税路線価路線価があります。単に「路線価」と表す場合は相続税路線価を指します。路線価は相続税や贈与税、固定資産税の計算のために用いられます。
路線価は毎年7月に国税庁が発表しており、国税庁のホームページで検索できます。
路線価は一般的に、相場の約80％に設定されています。
土地の相場の目安＝路線価÷0.8
路線価については、以下の記事で詳しく説明しています。
関連記事：
土地評価額は計算できる？路線価や相続税・固定資産税評価額からの計算方法
地価公示価格を参考にする方法
地価公示価格とは、毎年3月に国土交通省が発表する、土地取引価格を決める公的な指標として用いられる価格をいいます。
地価公示価格は、地価公示価格・土地評価額がわかるサイトで地価公示価格の平均推移やランキングと同時に見ることができます。
地価公示価格については、以下の記事で詳しく説明しています。
関連記事：
地価公示価格の調べ方は？過去の地価公示価格の調べ方や路線価との違いを併せてご紹介
固定資産税評価額を参考にする方法
固定資産税評価額とは、固定資産課税台帳に記載された土地・家屋の評価額をいいます。固定資産税評価額は「固定資産税納税通知書」に添付されている「課税明細書」から確認できます。
課税明細書の、土地の「価格」または「評価額」が固定資産税評価額になります。
固定資産税評価額は一般的に、相場の約70％に設定されています。
土地の相場の目安＝固定資産税評価額÷0.7
固定資産税評価額については、以下の記事で詳しく説明しています。
関連記事：
土地評価額のひとつ固定資産税評価額とは？課税標準額や時価とはどう違う？
実勢価格を参考にする方法
実勢価格とは、実際に売買される取引価格をいいます。
実際に売買が成立した事例を参考に、相場を調べることで、より正確な相場を掴むことができます。
過去の不動産の取引価格は、国土交通省のWEBサイトから見ることができます。
土地の価格は不動産会社に見てもらうべき？
土地の相場をご自身で調べるときには、実際の金額とずれていることがあるので注意が必要です。
自分で土地の相場は調べられるけれど…
路線価を参考にした場合
路線価を参考に土地の相場を割り出したときは、以下の点に気を付けましょう。
まず1点目は、地域によって相場が「路線価÷0.8」でない点です。
特に、都心や商業地、人気住宅地といった地域では、「路線価÷0.8」よりも高い価格で取引される例が多いです。
次に2点目は、その土地の形状や面積、立地条件は別途に考慮する必要がある点です。
同じ道路沿いにあり、同じような面積の土地でも、使いにくい形や角地など、条件によって相場は変わってきます。
そして3点目は、路線価が定められていない地域もある点です。
郊外などでは、その地域全体で路線価が定められていないこともあり、この方法が使えない場合があります。
地価公示価格を参考にした場合
地価公示価格は、土地取引価格を決める公的な指標として用いられる価格ですが、この価格で取引を行う義務はありません。そのため、実際の相場と異なることもあります。
例えば、都市部では地価公示価格よりも高い価格で取引されることが多く、一方で過疎化が進む地域では地価公示価格よりも低い価格で取引されることがあります。
また、同じ地域でも、大通り沿いと裏通り沿いでは相場が異なります。
固定資産税評価額を参考にした場合
固定資産税評価額を参考にした場合も、地域によっては相場が「固定資産税評価額÷0.7」でありません。
都心や商業地、人気住宅地などでは、「固定資産税評価額÷0.7」よりも高い価格で取引されることが多いです。
反対に、農地や山林などでは、課税額を抑えるために、固定資産税評価額が非常に安く設定されることもあり、固定資産税評価額がほとんど役に立たないことがあります。
取引事例を参考にした場合
路線価・地価公示価格・固定資産税評価額を参考にした場合と比べると、実際の取引価格なので、信頼性は高いです。しかし、調べたい地域で、実際に取引が行われたとしても、売りたい土地と全く性質が異なっていたり、取引日が大きくずれていた場合などは、参考にならないことがあります。
このように、自分で相場を調べる方法には限界があり、実際の相場と異なる場合があります。それに、土地にはそれぞれの個性があり、値段は需要と供給のバランスで上下します。
そこで、「土地がいくらで売れるか知りたい」という方は、不動産会社の査定を受けるのがおすすめです。不動産会社の査定は、プロの方が行うため、正確です。査定だけでしたら、無料でできることが多いので、不動産会社に相談してみましょう。
土地の価格は一括査定サイトがおすすめ
土地の価格を調べるには、一括査定サイトがおすすめです。
なぜなら、土地の査定額は不動産会社によって違うからです。不動産会社によっては、高く見積もってくれるところもあれば、低く見積もるところもあります。
一括査定サイトならば、複数の不動産会社からの査定額を同時に比較でき、より高い査定額を出してくれた不動産会社にお願いできます。
簡単45秒で入力でき、無料で査定依頼ができるので、是非一度使ってみてください。
